みさかくんの日記

はてな市民の日常

2012-07-19から1日間の記事一覧

文学者にとっての体系性

ずいぶん古い議論を持ってきます。中原中也氏の「神学」についてです。氏には、詩作のために必要とする認識論につねに宗教、あるいは宗教に似た精神世界での認識の過程が働いていたというのです。一方で、学問の世界では、価値や概念の相互間の体系性が強い…

国文学の三角先生

国文学者の三角先生のゼミに通いました。熊野権現縁起絵巻購読。由緒書きに近いものです。参考書は『神道集』。東洋文庫です。東洋文庫は、少し大きめの書店にならバックナンバーが置いてあるでしょう。先生の着想は、本地垂迹説、逆本地垂迹説などの過程の…

NHKの人形劇で

カラス天狗のことを知りました。いくつのときだったでしょうか。真田十勇士にしても新・八犬伝にしても、なかなかしっかりした肉付けをしてあって、補陀落渡海 (ふだらくとかい)だの天竺だのまあ、変わったことを教わりました。熊野牛王については、もう少…

新・八犬伝

丶大法師(ちゅだいほうし)こと金碗大輔(かなまり だいすけ)。この人物が全篇を横断します。人形劇で観ていたのですけれども、たまずさが怨霊ほどに執拗なタフさがありました。